税理士が独立開業して初めて電子申告をする際の注意点

独立してから初めての申告

先日独立してから初めて法人税の申告を行いました。

 

使っている税務ソフトは勤務時代と同じ達人シリーズですので操作に関しては問題ないのですが、肝心の送信作業に関してトラブルが。

 

スムーズに送信が終わると、すぐに受付印の代わりとなるメール詳細が「送信されたデータを受け付けました。」の文言とともに届きます。

 

今回、いくら待ってもこれが届きません。

 

e-Taxのソフトから自分のメッセージボックスを確認すると、メッセージが届いており、下記のエラーが発生していました。

 

  • HUBH012E:送信者の利用者識別番号がデータ内の利用者識別番号と一致しません。
  • HUBH138E:本人の電子証明書が未登録であるため、電子証明書を登録のうえ、再度送信してください。

 

電子証明書の登録は済んでいたので、最初は利用者識別番号が間違っているだけだと思いました。

 

入力しなおしたりしながら計5回送信したのですが、何度やっても同じエラーが出てしまいます。

なんとか解決

「HUBH012E:送信者の利用者識別番号がデータ内の利用者識別番号と一致しません。」

の意味がわからなかったのでこのまま検索をかけてみると、国税庁のHPにエラー解決のページがありました。

 

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「HUBH012Eが表示された場合申告等データを送信した時、送信者の利用者識別番号が税理士等でない場合に表示されます。納税者本人又は税理士等がログインして送信してください。」

 

と書かれています。

 

税理士会から送られてきた電子証明書で送信しているんだけどと思いながら注意書きを見てみると、税理士としての利用者識別番号を取得しないといけないと読み取れます。

 

 

e-Taxの開始届作成・提出コーナーを見ると、納税者の税務代理は税理士の資格がないとできないため税理士・税理士法人向けに別枠が設けられていました。

 

(何度もこのページは見ていましたが全然気にしていなかった…)

 

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届出書を提出したのが本当に税理士なのか確認も行っているようです。

 

届出書を提出した次の日に代理送信が可能になりましたとメールが送られてきました。

 

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過去に電子申告をしていた場合

既に自分の所得税の申告を電子申告で行うため利用者識別番号を取得していた場合等は、変更等届出を提出するのが正しいやり方です。

 

同じe-Taxの開始届作成・提出コーナーにあります。

 

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税務代理による利用の開始という項目から手続きをします。

 

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今回は新規の番号を取得してしまいましたが、前に使っていた利用者識別番号が上書きされて使えなくなるだけのようです。

 

結果的に1日遅れで送信はできましたが、月末に送信作業をしなくて良かったです。