freeeはNPO法人の会計にも対応できます

最近NPO法人を立ち上げた方や申請中の方にお会いすることが重なったので、NPO法人の会計について調べることがありました。

 

非営利活動をメインにしている法人だけあって会計のほうも独特で、対応している会計ソフトがほとんどないような状態です。

 

専用ソフトとうたっているのは、ソリマチの会計王とNPO会計支援センターのee-会計ソフトの2種類しか見つかりませんでした。

 

専用ソフトではありませんが、freeeもNPO法人用にカスタマイズできるので紹介したいと思います。

NPO法人用勘定科目セットのインポート

まずはfreeeのアカウントを取得します。

 

無料アカウントの作成もできますので、こちらから無料アカウントを取得して自分に合う会計ソフトか確認してみてください。

 

 

freeeの初期設定は一般の法人や個人事業主向けとなっています。

 

そこでNPO法人用の勘定科目をインポートする必要があります。

 

NPO法人としてアカウントを作成するとfreeeからメールでNPOキットが送られてくるのでダウンロードします。

 

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キットのなかに「NPO法人用勘定科目セットVer2.csv」があるのでこちらをインポートします。

 

必要のない勘定科目はあらかじめ削除することもできますが、何もさわらずにインポートして大丈夫です。

 

「設定」→「勘定科目の設定」と進み、「インポート・エクスポート」の中から「勘定科目csvインポート」をクリック。

 

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「NPO法人用勘定科目セットVer2.csv」を選択し、送信ボタンをクリックしてください。

 

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少し時間がかかりますが、送信が完了するとインポートできるようになります。

 

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「インポートする」という青い文字をクリックするとインポートの確認画面になります。

 

「選択した項目をインポートする」をクリックしインポートを開始しましょう。

 

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インポートが完了するとfreeeから登録完了のメールが送られてきます。

 

また先程の勘定科目のインポート画面のステータス部分が、インポート完了と表示されるようになります。

 

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これで以下のようなNPO法人特有の勘定科目が利用できるようになりました。

 

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NPO法人用部門セットのインポート

次に「NPO法人用部門セットVer2.csv」のインポートを行います。

 

あらかじめ「NPO法人用部門セットVer2.csv」を自社の事業にそうよう編集しておきます。

 

事業内容は定款の第5条に記載されているので、わからない場合は定款を確認しましょう。

 

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「設定」→「部門の設定」と進み「インポート・エクスポート」の中から「部門csvインポート」をクリック。

 

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この後の手順は勘定科目のインポートと同じです。

 

編集したファイルをインポートし、「選択した項目をインポートする」をクリックします。

 

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インポートが完了すると、このように部門の一覧に追加した部門が表示されるようになっているはずです。

 

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部門の数が少ない場合はインポート機能を使わず、直接登録していったほうが早く作業が終わるかもしれません。

まとめ

ひとまずfreeeでNPO法人向けの処理を行うための設定は以上で終わりです。

 

ただしfreeeでは所轄庁に提出する活動計算書や貸借対照表、財産目録の作成ができません。

 

この辺りが専用ソフトに比べてfreeeの残念なところです。

 

1年分の会計処理が終わったらNPOキットに入っている「NPO法人用決算テンプレートVer2」で提出が義務付けられている書類の作成を行うことになります。